さて、クイズです。❝ミスルトウ❞って何でしょうか。
もう、答えです。それは、❝ヤドリギ❞のこと。
ヨーロッパでは、昔からクリスマスシーズンには
クリスマスツリーにヤドリギを飾る習慣があったそうです。
そして、ヤドリギの下に立っている女の子には
キスしてもいいという言い伝えもあったとか。

残念ながらもうクリスマスは過ぎてしまったので、
この言い伝えは無効ですが、
スタッフが、川棚の森でヤドリギを見つけてくれました。

葉を落とした樹木の上に、丸い鳥の巣のようなかたちで
青々と宿っていたそうです。
ヨーロッパでは、ヤドリギは❝永遠❞を象徴する聖なる木。
冬の無彩色の森でフォーエバーグリーンに輝くヤドリギは、
奇跡的で神秘的。生命力さえ感じられます。

透明～白～黄色に変化する実も美しいのですが、
固い果皮をまとい、中の果肉はねちょねちょねばねば。
それを食べたヒヨドリやヒレンジャクやキレンジャクは、
うんちもねちょねばで気持ち悪くておしりからとるために
樹木の枝にこすりつけるのだそう。そこに種も混じり、
糊の役割を果たし、寄生に大成功！
というわけでヤドリギの森ができあがるのです。

今の季節、上を向いて森を歩けばヤドリギにであえるかも。
下を見て歩けば、風に飛ばされたヤドリギがみつかるかも。
川棚の森で、❝永遠❞とやらを手に入れるのもすてき。
見つけられない場合はどうぞリフレのビジターセンターへ。
天井につるしたヤドリギが、とっても愛らしのです。

庭園長　国司　淑子(くにし　としこ)